シリコン脱泡について
この記事は、友人ぽん太氏に捧げると言っても過言ではございません(笑)
最近彼女と、色々チャットで話す機会がありまして、
朝の4~5時まで、真面目な話をしてしまいました。
正直、もう後半は眠くて、
ちゃんと日本語をしゃべる事ができていたかすら、怪しいですw
そんな彼女、シリコンに挑戦中です。
丁度 今日、私もシリコンを扱ったので、
ついでに写真を撮ったので、
ユルい シリコン解説をしようかと思います。
不安のある未経験の方のご参考にもなれば、一石二鳥です!
まず、使うシリコンはこちら。
私が使った事があるのは、
Mr.シリコンの透明と、このボークス造形村の透明シリコンの2つのみですが、
固さは、どちらも似ています。透明度は、ボークスの方が高いです。
透明シリコンを選ぶということは、
UVレジンを使うかもしれない、という前提ですね。
固さも変わらないので、今の所ボークスので不満はありません。オススメです。
次に手順ですが、
①シリコン主剤を量る
最初は多めに作ってしまう可能性が高いので、
余ってもいいように、何個か型の準備をしておくと、お得。
シリコン主剤は、買った時の入れ物から注ぐのは大変面倒なので…
こんな感じの入れ物に入れておくのがオススメです。
100均で買っちゃいましょう。
②硬化剤を量る
シリコンに限って言えば、硬化剤は多めでも問題ありません。
多すぎて硬化不良を起こしたことは、私はありません。
数グラムくらいオーバーしても、問題ないと思います。もったいないけど。
あと、硬化剤を入れるのに、スポイトを使う方が多いと思いますが、
すぐ詰まるので、こればかりは使い捨てのスポイトをオススメします。
③混ぜる。精魂込めて。
気泡が入らないように、という取扱説明は、気にしない方がいいです。
ムリです。というか、
気泡が入るのを恐れて、ちゃんと混ぜないほうが、問題は多いです。
(ベタベタが残ったりします)
2分以上、ガツガツかき回します。
底も、縁までギリギリ、ガッツリ混ぜます。
④脱泡器に入れる
私が使ってるのは上の緑色のものですが、若干小さいので、
下の黒い丸型おひつのほうがよく使われます。
シリコンの硬化速度によって、入れる時間が変わりますが、
先のボークスシリコン(&付属の硬化剤)であれば、
10~15分程度です。
(Mr.シリコンも、硬化剤が「ハイスピード」でなければ、同じです)
見ているうちに、脱泡されていくのが解ると思います!
撮影してみました!誰得な動画!!(笑)
これは真空にしてすぐ、の動画です。
お酒を発酵している時の様子に似てますね。
写真も撮ってみました。
⑤流し込む!
よく、糸を垂らすように入れると言いますが、
脱泡がちゃんとできていれば、そんなに気をつかわなくても大丈夫です。
ただし、
・一か所ポイントを決めて、そこだけに流す
(シリコンを動かさず、自然に流れ込むのを待つ)
だけ気を付ければ、大きい気泡も入れ込まずに済むのでヨイです。
ですが、まぁ、
万が一入ってしまっても、気付いた時につぶしてしまえば問題ない程度の大きい気泡であることが多いです。
⑥固まるのを待つ(完成)
半日程度、待ちましょう。ホコリが入らないようにしておけば、なお良しです。
万が一型から漏れてしまった時のために、
下にクリアフォルダー等のシートを引いておいたり、
バットに入れといたりしとけば、安心です。
置いてる所が斜めになってないか、確認しましょう~
注意!◆最後、脱泡器には入れない!
昔、試したことがあるのですが、
最後に脱泡器に入れて減圧させると、左のようになります。
(右は脱泡処理してない物です)
シリコンではなくレジンですが、
この写真だと、現象がよく解ります。
手前の、カップに残ったレジンはピカピカツヤツヤですが、
他は脱泡器に入れてしまったために、ボッコボコ スッカスカです。
余計なひと手間は加えず、普通に放置した方が、吉です!
皆さん、どうぞマネされぬよう…w
ま、こんな感じでしょうか(`・ω・´)
両面にするときは、硬化後、ひっくり返して油粘土を取り除き、
シリコンに剥離剤をしっかり塗って、再びシリコンを流して完成です。
剥離剤は、
「原型にも塗る」という方と、「原型には塗らない」という方がいらっしゃいます。
私が使ってる剥離剤で考えるに、
どうも、原型によっては若干浸食しているんじゃないか?という気がしますので(油粘土がよく取れるんです。どうも少し溶かしている感じがします)、
例えばプラモを原型にしている場合は、痛めてしまうのを恐れて使わないという可能性があるのかもしれません。
あとよく言われるのは、
「筆跡すら型が再現してしまう」ので、光沢感を求める時は、逆に使わない人が多いと思われます。
逆に原型にも塗るという型は、
例えばメンタームリップが有名ですが、原型を痛める心配がないので、
(シリコンもスッキリ抜けるし)塗るという方も結構いらっしゃるように思います。
これも、塗った跡をシリコンが再現してしまうと思います。
少なくともハッキリいえるのは、
●スカルピーで焼き固めた物、アクリル、ガラス、油粘土、
については、剥離剤は不要です。
あくまで、シリコンとシリコンがくっつかないようにするために必要で、
原型にはそんなに必要を感じませんでした。
シリコンには、しっかり、ガッツリ、塗ります。
忘れると悲劇です。気を付けましょう…
以上、説明ばかりでしたが、
誰かの参考になれば幸いです。
よく解らない事などございましたら、コメントなどでお問合せ頂ければ、
解る範囲で回答させて頂きます~♪
最近彼女と、色々チャットで話す機会がありまして、
朝の4~5時まで、真面目な話をしてしまいました。
正直、もう後半は眠くて、
ちゃんと日本語をしゃべる事ができていたかすら、怪しいですw
そんな彼女、シリコンに挑戦中です。
丁度 今日、私もシリコンを扱ったので、
ついでに写真を撮ったので、
ユルい シリコン解説をしようかと思います。
不安のある未経験の方のご参考にもなれば、一石二鳥です!
まず、使うシリコンはこちら。
私が使った事があるのは、
Mr.シリコンの透明と、このボークス造形村の透明シリコンの2つのみですが、
固さは、どちらも似ています。透明度は、ボークスの方が高いです。
左がボークス、真ん中がMr.シリコン、右が原型 |
UVレジンを使うかもしれない、という前提ですね。
固さも変わらないので、今の所ボークスので不満はありません。オススメです。
次に手順ですが、
①シリコン主剤を量る
最初は多めに作ってしまう可能性が高いので、
余ってもいいように、何個か型の準備をしておくと、お得。
シリコン主剤は、買った時の入れ物から注ぐのは大変面倒なので…
100均で買っちゃいましょう。
②硬化剤を量る
シリコンに限って言えば、硬化剤は多めでも問題ありません。
多すぎて硬化不良を起こしたことは、私はありません。
数グラムくらいオーバーしても、問題ないと思います。もったいないけど。
あと、硬化剤を入れるのに、スポイトを使う方が多いと思いますが、
すぐ詰まるので、こればかりは使い捨てのスポイトをオススメします。
③混ぜる。精魂込めて。
気泡が入らないように、という取扱説明は、気にしない方がいいです。
ムリです。というか、
気泡が入るのを恐れて、ちゃんと混ぜないほうが、問題は多いです。
(ベタベタが残ったりします)
2分以上、ガツガツかき回します。
底も、縁までギリギリ、ガッツリ混ぜます。
④脱泡器に入れる
下の黒い丸型おひつのほうがよく使われます。
シリコンの硬化速度によって、入れる時間が変わりますが、
先のボークスシリコン(&付属の硬化剤)であれば、
10~15分程度です。
(Mr.シリコンも、硬化剤が「ハイスピード」でなければ、同じです)
見ているうちに、脱泡されていくのが解ると思います!
これは真空にしてすぐ、の動画です。
お酒を発酵している時の様子に似てますね。
写真も撮ってみました。
動画の時より、5分くらいたった頃。 だいぶ抜けて、真っ白から少し透明感が解るようになります。 |
10分くらいたった頃。 ほとんど気泡は見受けられません。 |
13分位で、取り出しちゃいました。 透かして見ると、わずかに残ってますが、 この程度であれば、 型に流し込んでいる間にも 抜けるので、 固まる時には無泡になりますよ~ |
上から見ると、ほとんどありません。 |
⑤流し込む!
よく、糸を垂らすように入れると言いますが、
脱泡がちゃんとできていれば、そんなに気をつかわなくても大丈夫です。
ただし、
・一か所ポイントを決めて、そこだけに流す
(シリコンを動かさず、自然に流れ込むのを待つ)
だけ気を付ければ、大きい気泡も入れ込まずに済むのでヨイです。
ですが、まぁ、
万が一入ってしまっても、気付いた時につぶしてしまえば問題ない程度の大きい気泡であることが多いです。
⑥固まるのを待つ(完成)
半日程度、待ちましょう。ホコリが入らないようにしておけば、なお良しです。
万が一型から漏れてしまった時のために、
下にクリアフォルダー等のシートを引いておいたり、
バットに入れといたりしとけば、安心です。
置いてる所が斜めになってないか、確認しましょう~
注意!◆最後、脱泡器には入れない!
昔、試したことがあるのですが、
最後に脱泡器に入れて減圧させると、左のようになります。
(右は脱泡処理してない物です)
シリコンではなくレジンですが、
この写真だと、現象がよく解ります。
手前の、カップに残ったレジンはピカピカツヤツヤですが、
他は脱泡器に入れてしまったために、ボッコボコ スッカスカです。
余計なひと手間は加えず、普通に放置した方が、吉です!
皆さん、どうぞマネされぬよう…w
ま、こんな感じでしょうか(`・ω・´)
両面にするときは、硬化後、ひっくり返して油粘土を取り除き、
シリコンに剥離剤をしっかり塗って、再びシリコンを流して完成です。
剥離剤は、
「原型にも塗る」という方と、「原型には塗らない」という方がいらっしゃいます。
私が使ってる剥離剤で考えるに、
どうも、原型によっては若干浸食しているんじゃないか?という気がしますので(油粘土がよく取れるんです。どうも少し溶かしている感じがします)、
例えばプラモを原型にしている場合は、痛めてしまうのを恐れて使わないという可能性があるのかもしれません。
あとよく言われるのは、
「筆跡すら型が再現してしまう」ので、光沢感を求める時は、逆に使わない人が多いと思われます。
逆に原型にも塗るという型は、
例えばメンタームリップが有名ですが、原型を痛める心配がないので、
(シリコンもスッキリ抜けるし)塗るという方も結構いらっしゃるように思います。
これも、塗った跡をシリコンが再現してしまうと思います。
少なくともハッキリいえるのは、
●スカルピーで焼き固めた物、アクリル、ガラス、油粘土、
については、剥離剤は不要です。
あくまで、シリコンとシリコンがくっつかないようにするために必要で、
原型にはそんなに必要を感じませんでした。
シリコンには、しっかり、ガッツリ、塗ります。
忘れると悲劇です。気を付けましょう…
以上、説明ばかりでしたが、
誰かの参考になれば幸いです。
よく解らない事などございましたら、コメントなどでお問合せ頂ければ、
解る範囲で回答させて頂きます~♪
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シリコンに手を出そうか出すまいか、ハンズでうろうろ amazonでうろうろの身としては、以前の型取り関係の記事と合わせてとても参考になりました!
返信削除いつも拝読してます、最近は金魚がぐっときてます。あと、委託の件も、ご活躍まぶしいです。また作品手にとってあれこれあれこれ拝見できるの楽しみにしております~!(><*
>>Aiさん!
削除私も、Aiさんのブログはいつも拝見してます!ツイートが面白くて、いつも参考記事をブクマしてます…☆着眼点というか、いったいどこからネタを見つけてらっしゃるのか、いつもすごいなぁと影ながら思っておりますw
シリコンは、2液レジンよりも簡単だと思いますよ!匂いが、割とキツいのはありますが、2液レジンほど配合率・気泡に気を付けなくてもいいので、ぜひお試しあ~れ~
でも私もかなり長い期間、amazon・楽天・ホームセンターでウロウロしてました。何ていうか…大容量だし、高いし、敷居が高いイメージですよねw 2,3回試せる程度の容量でも売ってくれればいいんですがね~
お褒め頂き、恐縮です!(´ω`*)
Aiさんもあのムーブメントのペンダント、すっごくイイですね!私実はムーブメント大好きなんですよ…(全然詳しくないですが)初めてテレビで動いているのを見たとき、まるで心臓みたいというか、生きているような様に感動しました。
私は、作る作品はクリア系ですが、実際に付きなのはクラシック系とかナチュラル系なので、いつも作品楽しみにしてます!