プラ板に着色●「マッキー」VS「Mr.カラー」


今日のテーマですが、
雑貨作家の方なら、きっと1度は通ったであろう(?)、
プラバンの加工について。

子供の頃にやったなぁ~という方も多い「プラバン」。
みなさん、何で着色しますか?

(ちなみに私は子供の頃 1度もプラバンをいじった事がありませんw)





恐らく、1番ポピュラーなのは、
「マッキー油性ペン」ではないでしょうか。
もちろん お手軽でイイ色が出ますが…
雑貨作家で、特にプラバンを扱われている方は、
恐らく、こちらを使ってる方が多いのではないでしょうか。
そう、「Mr.カラー」です!
そう!…といっても、ご存じない方は意外と多いのではと思います。
プラモやフィギュアなどで使われる着色剤であるため、
男性やそういったご趣味の方の間では、ポピュラーな絵の具です。



今回は、この2種類の着色剤でプラバンを着色すると、
どう違うのか、私なりに解説したいと思います。

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今回は、
・マッキーペン12色セット
・Mr.カラーのクリアカラー(No.47, 48, 104, 50, 107,110)と不透明黒(No.2)
を用いました。

プラバン加熱前と加熱後でも 仕上がりが違うので、
その比較もします。

なお、記事タイトルが「VS」となってますが、
結論から申し上げれば、どちらにも一長一短あり、引き分けですw
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①まずは塗ってみる。
背景:コピー用紙
背景:木材
左から、
「マッキーペン」
「Mr.カラー(塗ってから加熱)」
「Mr.カラー(加熱してから塗る)」
となってます。


「マッキーペン」は、極細ペンを使っていることも1因ですが、
筆ムラがおこりやすく、ベタ面を塗るときは大変目立ちます。
逆に言えば、細い線などは とても手軽にキレイに描けます。

「Mr.カラー」は、色によって粘度が異なりますが、
普通の絵の具のように塗れるので()、
マッキーペンに比べれば、塗りムラが抑えられます。
「普通の絵の具」と大きく違うのは、
溶剤(正確には溶媒かしら…)は、シンナーなので、
取扱いには細心の注意が必要です。
単に塗り心地が「普通の絵の具」というだけで、
扱い方は、子供の時に扱った「水彩絵の具」「アクリル絵の具」等とは
だいぶ異なります。



②加熱してみる。
背景:コピー用紙
背景:木材(①の木材とは別)
プラバンを加熱すると、左2つは、透明感が半減します。


「マッキーペン」
縮小する分、色が濃くなり、塗りムラが目立たなくなります。
目立たなくなる、と言っても、よく見れば筋っぽさは解る、という程度です。

「Mr.カラー」も、
縮小する分、色が濃くなり、塗りムラが目立たなくなります。
今回はクリアカラーを用いましたが、
不透明を用いると、より塗りムラが目立たなく仕上がるので、
私の場合、状況に応じてこの手法で塗ります。

ただし、厚く塗ると、加熱時に絵の具が溶けて水あめのようにネバつくので、
加熱直後、圧力をかけて真っ直ぐにする時は、クッキングシートを用いたり、
最後に ニス等でコーティングするなどの処置をしないと、
仕上がりが汚く見える事もあります。
あるいは、
薄く塗って、ほんのりした感じであれば適しているかもしれません。



一番右「Mr.カラー(加熱してから塗る)」
Mr.クリアカラーの透明感がきちんと出ますが、
細かい作品になると、テクニックが問われるので難しいです。
また 他の絵の具を浸食してしまうので、
複数色 同時に用いる場合は、
水性か、アクリル系か、エナメル系か…など、
塗る順番には充分考慮しないとなりません。




どれにも共通して言えることは、
塗った面とは反対側の面を 仕上がり面として作成すると、
プラバンのピカピカつるっとした感じが保たれるので、
一層 仕上がりがキレイに見えるのでオススメです。



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以上、
あまり詳しい情報ではありませんでしたが、
要点は、

・意外とマッキーペンでも、キレイに塗れる
・ランクアップを目指すなら、Mr.カラーがオススメ
・Mr.カラーは不透明とクリアがあるので、イメージに応じて使い分ける

といったところでしょうか。




なお、私が使っているのが「Mr.カラー」なので、
そちらをオススメしてきましたが、
「タミヤカラー」なども、プラスチックに塗れる溶剤系であれば、
問題ないでしょう。




詳しく解説するとキリがありませんので、
今回は、ここまでです~☆

ご不明な点・その他 疑問・リクエストなどございましたら、
投稿日を過ぎても、お気軽にコメント下さいv
解る範囲で、ご回答させて頂きます~!



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コメント

  1. 初めまして。プラバンの作り方を検索していてこちらにたどりつきました。

    それぞれの比較が詳しく解説されていてとてもわかりやすかったです!マッキーペンでもこんなにキレイに色が出るんですね。一番好きなのは焼いてからMr.カラーを塗る方法ですが、おっしゃるとおりテクニックで仕上がりが左右されそうですね。

    事後ではありますがブログで紹介させていただきましたのでご報告します。

    大人でも楽しめる! プラバンに使える画材や注意点をまとめました!
    http://verandaher.blog.fc2.com/blog-entry-82.html

    とても参考になりました。ありがとうございます。

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    1. VERANDAHERさん

      初めまして!
      ブログ拝見しました。ご連絡ありがとうございます。
      私自身も、色んな方の作品や作り方を拝見できて、大変勉強になりました!他の記事も大変面白かったので、これからも拝見させて頂きます♪

      プラバンについては、まだまだ私も試したいことがいっぱいあるのですが、なかなか重い腰が動きませんw いずれまた何か皆様の参考になるような情報をご提供できればと思っておりますので、今後もどうぞヨロシクお願いします!

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  2. 大変参考になります。
    出来れば裏(描画面を下)にした画像が見たいです

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    1. ご意見ありがとうございます!
      この時の板が残っていたら、再撮影して こちらの記事に追記してみたいと思います!

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  3. プラバン検索からきました!
    プラバンの着色はなかなかこれという方法がなく…かといって塗料をたくさん買いあさることも出来ず…とても参考になりました!!
    私はプラバン縮んだ後にクリアカラーで全面ベタ塗りをしたいと思っているのですが、スプレー缶タイプがいいのか筆塗りがいいのか迷っています。そのあとの塗膜の強度(?)などもどうなのか…
    ミスターカラーについて無知で質問なのですが、塗料が乾いたあとはこすっても落ちないものですか?アルコールや除光液などで取れてしまうものですか?トップコートをすれば落ちないものでしょうか?

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    1. コメントありがとうございます!
      以下、現時点で解る範囲で、お応えします。

      ▼スプレー缶か筆塗りか?
      面積の広さにもよりますが、個人的にはどちらでも大丈夫かと思います。ちゃちゃっと作業すれば塗料が乾く前に、多少の塗りムラは均一化されると思います。スプレーは、環境を準備するのがなかなか大変だと思うので、個人的には筆をオススメします。
      重要なのは、乾燥する際の環境でしょうか。水平であること、風通しがいいこと、匂いが多少出ても問題ないこと、湿気がないこと、ホコリがつかない事、でしょうか…

      ▼塗料の強度
      Mr.カラーに関しては、こすっても、の程度によりますが、普通に使用している分には落ちません。今、試しに爪で軽くカリカリやってみましたが、落ちる気配はありません。(見た様子では、ひっかき傷も確認できない程度)
      ただ、ストラップなど、頻繁にこすれたりする環境にあれば、いくらかは禿げてくる可能性は否めないと思います。
      例えば今回の作例の虹色棒を、そのままコーティングせずストラップにしたら、半年程度で、こすれたのが解る、くらいには禿げるのではないかと想像してます。

      ▼アルコールや除光液
      アルコールでは問題ないと思います。…といっても、例えば漬けっぱなしにしてもOKかというと、不明ですね。
      除光液は、落ちてしまう可能性があると思います。どの程度かは実験してみないと解りませんが、少なくとも変色(退色)してしまう可能性は大いにあると思います。でも、付いてすぐ拭けば、まだ大丈夫なのでは、、、と思います。
      Mr.カラーもそうですが、プラバンそのものが影響を受けて、白濁するような気がします。

      ▼コーティング
      Mr.カラーは、水性でも油性でも、一度乾けばかなり強力な被膜ができあがりますが、個人的には、長期間の耐久性を考慮するのであれば、何かしらでコーティングするほうが良いと思います。
      (勘違いしやすいのですが、水性と油性の違いは溶媒であり、塗装後、乾燥すると、水性でも耐水性の塗料というのがいっぱいあります。Mr.カラーの水性版、ホビーカラーもその類だったはずです)

      目安というか、感覚でいえば、プラモなどの塗料なので、あれに準じた被膜強度だとお考え頂ければ相違ないと思います。ストラップなどとして使うと、やっぱりハゲてきますよね?

      じゃあコーティングは何を使えばいいのか、というのがまた悩みどころでして、ネイルにつかうトップコートでは、個人的には柔らかすぎるような気がします。
      プラモ用のトップコートは、UVカット光沢のスプレーしか使ったことがありませんが、いいと思います。気を付けるべきは、塗料と干渉してにじまないように気を付ける事でしょうか。(水性塗料に油性ニスをつかう、等するとにじみます。ここがまたややこしいのですが…)

      多くのプラバン作家さんは、レジン(樹脂)、特にUVレジンを使ってる方が多いようですが、少し割高になってしまいますね。

      ▼長々と書きましたが結局…
      匿名さんがどんな状況でどんな物を作りたいかによりますが、個人的なオススメは、
      ・水性ホビーカラー(クリア)を、筆塗りする
      ・乾燥後、プラモ用の水性トップコートを、スプレー
      という感じです。

      この辺り、機会があれば私も記事にしてみますね~♪
      (`・ω・´)ゞ

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    2. 返信コメントありがとうございます!
      プラバンの着色を他の作家さんのやり方でやってみたのですが、うまくいかず…ミスターカラーと同じ会社のアクリジョンという新水性カラーのクリアーカラーのもので塗ったのですが筆ムラになるしで…プラバンでリボンというので試しにやってみたのですが熱をくわえるとネトネトする始末…トップコートを塗ればネトネトしないのか?などと右往左往しています…(..;)
      水性ホビーカラーも試せたら試してみたいと思います!
      ありがとうございました!!

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    3. ネトネトしますね!この記事の時も、「あれ?」と思ったのですが、今思うと、塗料が厚く塗りすぎだったのかも、と自身を振り返ってます。
      ネトネトしてしまった後にトップコートはしないほうがよいと思います。乾燥しないままですと、トップコートも弱いまま、最悪時間差で緩くなってしまうのではないかと…

      アクリジョンは使ったことがありませんが、低溶剤というのがキーかもしれませんね。こちらのサイトでは、塗りムラがでやすい、ともあるので、そうなのかもしれません。
      http://blog.livedoor.jp/hal_rs1008/archives/2422537.html

      私も近々 再度試してみますが、加熱したら色が濃くなるので、次回は薄目に塗ってみてください~!(もし上手くいったら教えてくださいねv)

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    4. 日々実験ですね(笑)
      個人的な趣味が本格的な作品作りになってきて家族に呆れられています(笑)
      また実験をしてコメントさせて頂きます~!!

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